先日、2期にわたる地上波での放送を終えた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(MBS/TBS系/以下水星の魔女)。なかでも斬新なデザインと話題になった主人公機・ガンダムエアリアル(以下エアリアル)は、ガンプラでもさまざまなスケールで発売され、モデラーたちを喜ばせている。そんななか、モデラーのヨ作さん(@Pulucky13)の近作は、さわやかな青と白の印象が強いエアリアルを緑にカスタム。新たな印象を与え、約8000いいねを獲得した。なぜ大胆にも緑を配色したのか、本作制作の裏側について同氏に話を聞いた。
【アザーカット】覚醒した鋭い目線が印象的…細部まで作りこまれた見事すぎるエアリアル<ヨ作さん作品集>
■ガンプラサークルの仲間が作ったエアリアルに刺激「超える作品を作る」
――大胆にカスタムされた『ガンダムエアリアル type RX-0』がSNSで話題を集めました。本作制作のきっかけを教えてください。
【ヨ作】本作は、「フルメカニクス」のキットを使用しているんですが、発売された時から、「フルメカエアリアルが作りたい!」という思いが強かったんですね。もちろん、HGもすごく素敵なんですが、1/100というサイズ感が僕には一番しっくりくるので。好きなサイズかつあのディテールで見た時に「これだ!」という気持ちになりました。といいながら、最初に作ったのは「ルブリス」ですけど(笑)。
――エアリアルについては、どんな印象をお持ちだったのですか?
【ヨ作】初見は「斬新なデザインだな~」と思ったんですが、アニメで観てからは、その魅力にすっかり引き込まれました。それに『水星の魔女』は、現在の社会問題も背景に取り込んだ新しい世界観がとても魅力で、作品自体に引き込まれましたね。モビルスーツ(MS)のデザインも、各社の違いが見えてバリエーションも多く、あれもコレもかっこよくて全部買いました(笑)。
――そのなかでも「フルメカニクス」のエアリアルは、“待望”だったわけですね。
【ヨ作】そうですね。あと自分が所属しているガンプラモデリングサークル「YoHaNa-与花-」(@YoHaNa37084301)のメンバー・あおな(@Aona_Maxwell)が、一足先にエアリアルを完成させていたんですが、「ヒュンヒュン」というエフェクトを作っていてすごくカッコ良かったんです。悔しくなって「『ヒュンヒュン』を超える作品を作るぞ!」というところから始まりました。
また、SNSなどでも、『水星の魔女』登場機を、皆さん思い思いに作られてて、「かっこいい!~すごいな!」「ここまでやるか…」と、とても楽しく見ながら、参考にさせていただきました。
■“緑”への大きな反響「皆さん覚醒ユニコーンのカラーリング好きだなぁと思いました(笑)」
――エアリアルといえば、白と青のいかにもヒーロー然としたガンダムらしいガンダムのカラーリングですが、本作はそのイメージを覆すグリーンがクールで印象的です。カスタムの方向性についてはどういったアイデアだったのですか?
【ヨ作】何か人と違うかたちにしようと思い、好きなシリーズのカラーリングや武装を付けてみようというシンプルな考えからですね。実は本作の前に、まずHG vエアリアルから始めたんですが、試しにはめてみたら「あれ?いいじゃんw」みたいな感じだったので。
本番でもディテールを追加し、グリーンを塗り分けてサイコフレームを表現してみました。
――フォロワーから「あれ?君UCに出演してましたっけ??ってレベルで違和感ないですね」というコメントが届いていました。このカラーリングを見ると、「ユニコーンガンダム」の覚醒モードを思い出す方も多いと思いますが、意識されたのですか?
【ヨ作】はい、作り始めるときにたまたま、ユニコーンのシールドを所持してましたので、「コレにしよう!」と意識しましたね。ν→Hiν→UCかなという感じです。とにかく強そうに見えれば、カッコよく活躍してくれれば作者冥利に尽きます(笑)。
――8000件近い「いいね」に加えて、賞賛のコメントも多く、やはり緑のエアリアルはインパクトがすごかったですね。
【ヨ作】ありがたいことに、予想以上の数のコメントやいいねをいただき驚きました。覚醒ユニコーンは鮮やかできれいなカラーリングですから、皆さん好きなだなぁと思いました(笑)。
僕は軟プラにスジボリを入れたり、加工するのが本当に苦手でして、その点はいつも苦労しているんですが、これだけの反響をいただいてよかったなと思いました。
――苦労が報われましたね。本作でこれだけの反響を巻き起こされたわけですが、モデラートしての今後の目標などございましたら、教えてください。
【ヨ作】はい、やはりGBWCやオラザクなどの大会で結果を残すように努力することはもちろん、サークルで行っているバルバトス系統のキットで頂点を決めるコンテスト『KOB キングオブバルバトス』という企画があるので、そちらも盛り上がればうれしく思います。
また、「ネクスト モデラーズエキスポ」という展示会の運営に入ってますので、ベテランから新しく模型に参戦したいという方が楽しめるコンテンツを提供できるような展示会を作っていきたいと思います。

(出典 news.nicovideo.jp)
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