ジオラマ

プラモデルジオラマの世界は想像以上に奥深い。市販のものでは満足できず自分で1から制作してしまう人たちが多く存在する。中には実物と寸分違わぬ作品を完成させてSNSアップしている猛者も。

今、プロモデラーとして県に芸術家認定された人物が、ツイッターにてジオラマの制作過程を公開し話題になっている。

【ツイート】塀に汚し加工を施しリアルさに磨きをかけるTAKAPAINTさんの作品


■街角のワンシーンにも繊細なこだわり

人気になっているのはツイッターユーザーTAKAPAINTさんだ。投稿には「塀汚し中…面白い」とあり、同時にアップされた画像にはジオラマの塀を汚して実物に近づけている作業風景が写っている。

よく見ると手前の道路には車の一時停止の目印である「とまれ」の道路表示も見られるが、こちらも白線のかすれ具合が絶妙で、実際に街で見かけるようなワンシーンとなっている。


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■その道のプロも唸らせる仕上がりの塀

このツイートに「すごいの一言です」「本物にしか見えません! 尊敬します」とリアルジオラマに驚いたとするコメントが続出。

さらには「ブロック屋を生業にしておりますが、昭和のブロック感が半端無いです」とその道のプロまでもその精巧な仕上がりに驚愕した。


■制作工程が大反響を呼んだのは想定外

今回、快く取材に応じてくれたTAKAPAINTさんに話を聞いた。ジオラマプラモデルの仕事歴を聞いたところ「10年ほど前から製作依頼を受けていましたが、仕事として意識しだしたのは5年くらい前からです」と話してくれた。

ジオラマの制作中に投稿したツイートが大反響を呼んだ点については「今までもっと手の込んだ作業をしていたものもツイートしてたのですが、今回の制作工程がここまでバズるとは全く予想していませんでした」と正直な心境を吐露。

「狙ってバズれるわけもないので淡々とツイートしていこうと思います」と今後もマイペースでの投稿を続けていく予定とのこと。


■「リアル過ぎないこと」を目指す

作品に対するこだわりを尋ねてみると「リアルにこだわりすぎないことには注意しています。わざとらしいまでのケレン味のある表現をするのが好きです」と、意外な答えが返ってきた。

リアルな作品を制作するにはリアルに仕上げ過ぎないこと、という禅問答のような話だが、これもTAKAPAINTさんの技術があればこそだろう。

さらに作品を彩る飾台にも強い思いを持って接していると言い、「作品とは別の部分として軽視されがちですが、作品同様に異常にこだわってしまいます」と見落としてしまいそうな部分にまで魂を込めている。

今後制作してみたい作品について「クルマフィギュア」と、根強いファンが多く存在する作品の制作にも興味を示した。

TAKAPAINTさんの作品は隅から隅まで「リアル過ぎないリアル」を体現しており、見た者を虜にしてしまう独自の世界観を持っている。ぜひ作品の数々を見て心を震わせてみてはいかがだろうか。TAKAPAINTさんのYouTubeチャンネルこちら


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(取材・文/Sirabee 編集部・神宮寺珠馬

本物にしか見えないジオラマが話題 作者のこだわりは「こだわり過ぎないこと」


(出典 news.nicovideo.jp)

TAKAPAINTさんの作品。実際の作品を拝見したいですね。リアリティーあるわあ!

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